中国宜興との底款のある文革時代の宜興早期壺です。 少し明るいですが、焦げ茶色の色合いです。紫泥だと思います。あるいは清水泥かもしれません。 味わいについては朱泥や紅泥の早期壺と比較してお湯をまろやかにする能力は控えめですが、雑味を除去してお茶の透明感を増す能力があるように思えます。 なかなか美味しくお茶が入ります。 なお早期壺は，中国宜興で文革期に生産された茶壺です。文革期に作られた宜興急須は現代のものの多くと違い、黄龍山(本山)原鉱の非常に上質な土を使用しており、作家ものではない大量生産品でもお茶が美味しく飲めるとことで、マニアに人気の急須です。要するに今となっては希少な本物の宜興の土を量産品でも使用しているわけです。 私の所有する工藝美術大師の有名作家が作った紫泥茶壺より、こちらの紫泥量産文革壺のほうがお茶の味が美味しいです。 単孔かつ蓋裏に作家銘がなく番号が振っている古い時代のものです。 特に良質な土を特に贅沢に使用していることから特に人気のある時代の茶壺です。 画像にてご確認お願いします。 この急須は外貨獲得のため輸出用に作られたものであり、側面に彫られた文字にその名残があります。 容量150ml 最大幅12cm 最大直径8cm 高さ7cm 紫泥早期壺0427-2